痩身剛腕記

劇団唐ゼミ☆ 椎野裕美子のつれづれ

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1969年母の手帳

いつも無精でごめんなさい〜。
椎野です。

劇団ブログ「ゼミログ」を執筆しました。(ひさびさ)
大した量の文章を書いてないんですけどね、
ウォウウォウ言いながら書いていたら
気付いたら2時間弱かかってました。
やはり遅筆どころじゃないな。まじで。
お時間ありましら、是非ご高覧くださいませ。



こんな遅筆な私でも、
実は「私の母」は驚くほどのメモ魔、日記魔であり、
実家の至る所には、彼女が何かしら書き込んでいた白い紙やら
大学ノートやら手帳やらが散在していました。
とにかく書いて書いて、書きまくる。

少しは血がまざっていると思うんですがねぇ。

そんな彼女の1969年(!)の手帳が
ふいにでてまいりましたので、
わたくし、興奮しながらチラと中身をのぞいてみました。
広島銀行からもらった粗品らしく、年頃の女性のものとは思えない
渋く手のひらサイズ。


20160724gowan.jpg


1969年と言えば、『腰巻お仙 振袖火事の巻』が初演された年。
状況劇場の面々があの新宿中央公園で
上演阻止のためスクラムを組む都職員を陽動作戦で煙にまき、
見事にテントを建て、機動隊に囲まれながら
上演しきった1月3日。マジでカッコいい。


そんな1月3日に
母は何をしていたのか。


1969年、母は21歳。広島の造船会社のOLをしていました。
高卒入社なので、入社3年目を迎えたはずです。
ページを繰るとまずは新年の抱負。

年頭所感
1、意志を強くする事
2、1日1日を悔いなく生きる事
3、母が居なくても立派に生きる事
  勇気を持て!見栄を張るな!

ちょうどこの1年前くらいに私の祖母にあたる人が他界されたようで
8人兄弟の末っ子だった21歳の母にはつらい出来事だったようですが、
なかなかな力強い新年の抱負です。


そして問題の1月3日。



1月3日
「8:00起床。味曽汁をたいて、朝食の仕たく。
 こたつに入って1日中テレビ。食べては寝、肥った。
 姪達21:00帰る」



肥った…か。
そうだよね。そうだよね。
広島の人が、東京で起こっている演劇の事件に気をとめるなんてことないよね。
まず、正月だし。

なんか、少しでもあのしびれるような事件に触れていることでもあれば…、
と期待していなかったと言えばウソになる。
ちょっぴり残念でございました。

母の手帳は、まめまめしく、1年間びっしりと日記が書いてあります。
21にもなっちゃって、嫁にも行けないし、いやんなっちゃうわ。
あの見合いの話、受けてみよっかなー。
でも洋裁教室で縫い上がった、からし色のオーバーの出来がよかったから
今日はちょっとご機嫌。
でも、見積に印鑑押すのまた忘れちゃって、相変わらずドジでいやんなっちゃうわ。

見積に印鑑を押すのを忘れるのはたびたび書いてあったので、
この辺はしっかり遺伝しているとしみじみ思う私でした。

手帳の最後には、石川啄木の詩が書かれていて、
自分でも詩を作っているのかしら…と何ページか見てみましたが、
石川啄木だけで埋まってました。

なんで啄木が好きだったのかは、結局聞けずじまいで、
母は震災の年に亡くなりました。
たわむれに、母を背負いて…的なことは一度もありませんでした。


父の1969年は一体どんなんだったんだろうなぁ。


今度は、父にその頃のことをきいてみようと思います。








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痩身剛腕

Author:痩身剛腕
劇団唐ゼミ☆ 役者

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劇団唐ゼミ☆ 第27回公演
『あれからのジョン・シルバー』
 作:唐十郎 演出:中野敦之
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2018年
1月13日(土)〜21日(日)
※17日(水)休演
場所:WAKABACHO WHARF(横浜:若葉町ウォーフ)

詳細は決定次第、
劇団ホームページでご案内いたします。


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