痩身剛腕記

劇団唐ゼミ☆ 椎野裕美子のつれづれ

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安保由夫さん 追悼

その報を知ったのはトイレの個室の中だった。
いっぺんにもよおしていたものはどこかに引っ込んでしまって、
個室から飛び出した。心臓がドキドキいっていた。
安保さんの優しい声がすぐさま聞こえてきた。
なんだってこんなにはやく旅だってしまわなければならないのかな。

新宿のバー「ナジャ」にいけば、安保さんとクロさんが出迎えてくれる。
はじめて行った時は本当に緊張した。
時には問題を抱え疲弊し、緊張しながら「ナジャ」に行ったときもあった。
そのときもどんなときも
安保さんの声は筋肉がこりかたまった背中がほぐれていくかのような音色だった。

唐さんの戯曲は歌とともにある。
安保さんの曲は切っても切り離せない。

「ひっそりとやろうと思ったんだけど…」とクロさんは言っていたけれど
あまり周知されていなかった葬儀には本当にたくさんの方々が集まっていた。

「ありがとうございました」

何度言っても足りないくらい。

その日の夜、劇団のみんなで大声で歌った『八房の唄』は
ばかばかしいくらい明るくて悲しかった。



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Author:痩身剛腕
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