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痩身剛腕記

劇団唐ゼミ☆ 椎野裕美子のつれづれ

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椎野です!

こんにちは。お久しぶりです。
ホント、筆武将の殿様がどっかり鎮座ましましてブログの更新全くでごめんなさい。

実は!第2子を妊娠しまして現在7ヶ月になりました。
夏の猛暑の過酷なつわり時期を地べたを這いつくばるように乗り切り、
夏の遅れを取り戻すべく初秋にバタバタと毎日を過ごしておりましたら
すっかりご報告が遅くなってしまいました。ごめんなさい。

唐ゼミ☆の次回公演『ジョン・シルバー』『続ジョン・シルバー』は
非常に残念ですが、、、お休みさせていただきます。
今回は完全裏方として、全力サポートをしていく所存です。
(いつもみんなにおんぶに抱っこだからなぁ)
しかし、いずれは赤子を二人肩に乗せて、龍のように舞台に再来できるよう
日々精進してまいりたいと思います。

先週千秋楽を迎えた唐組の黄金バットを千秋楽1日前に拝見し、
顔を紅潮させて家路につきました。
なんて賑やかで熱のこもった舞台なんだろう。
やたらに走りたくなりました。
人を走りたくさせる、そんな人にわたしもなりたい。

ということで、みなさま、また!

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紫陽花のコサージュ、唐組『吸血姫』!

6月になり、わたしの大好きな紫陽花の季節でございます。

さて、先月末はいくつか外出をいたしました。
まずは、ヨコハマハンドメイドマルシェ!
いつも劇団の衣装をやってくださっている砂田社長が出品してましたので、
ドリフトで行って参りました。

IMG_1537.jpg

コサージュによっては、小さな蝿や蟻が作られており、
このわずかな毒が魅力的。

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(社長と私でポーズ)

紫陽花と言えば、私の代名詞でもありますし(勘違いはなはだしい)
砂田社長が身につけていた紫陽花のコサージュがとても素敵なお色でしたので
(人がつけているものはイイものに見える現象)
購入いたしました。
最近はスポーツウェアに身を包んでいることが多いので、
パーカーにつけてご満悦です。


そして、
念願の『吸血姫』観劇!

夜のお芝居の公演なんて、ほとんど観ることができなかったので
紅テントに足を運べただけでも大感激していました。

IMG_1592.jpg
(安定の存在感。紅テント!)

IMG_1601.jpg
(感動で震える手でパンフと紅テントを撮影)

久保井さん、藤井さん、岡田さんがしっかりと土台をつくり
20代を中心とした若手メンバーが生き生きと花を開かせる。
銀粉蝶さんのキュートさもあり、
充実の舞台でした。

わたしの背筋もピンとしてまいりました。
いい舞台作りたいです。

そうそう、紫陽花のコサージュつけて観劇しましたので
たくさんの人に「あら素敵」と言われ、有頂天の椎野でした。

おっしゃ、やるぜ。

虫に噛まれていた話 2

ということで、今年のアニサキス話の続き。
(第一話はこちら

1時間半の待機宣告を受け、
待合椅子3人分を使って足を大きく開き、
まぶたをピクピクさせながら痛みをやり過ごした約40分後。

「手術の準備ができました」
「ありがとうございます(意外に早いじゃねえかこのヤロー)」
そこで看護婦さん登場。
「ここからは私が手術室まで案内しますね。大変でしたね。もうすぐですからね」

一気に優しい対応になり、じわっとくる。
そうなの。あたし結構大変だったの。
ま、これで一気に楽になるってもんよ。へへっ。
勝ちを確信した私。

ただ、そうは問屋がおろすはずもなかった。

「眠くなるお薬使いますけど、大丈夫ですか」
「実はいま授乳中で」
「えっ!授乳中なんですか?」
(なにやらノートをめくる看護婦さん)
「うーん。このお薬は1週間くらいは母乳から出てしまうんですよ」
「ということは・・・」
「母乳飲ませるのやめるのとか難しいですよね」
「む、難しいです」
「じゃ、、、、頑張りましょう!!!」

そう、何を隠そう、前回はこの「眠くなるお薬」をやったために
気がついた時にはお腹から虫が摘出されていた。
今回は、覚醒したまま、内視鏡をやるということか。
想像するだに、恐ろしい。
胃カメラ麻酔なしって、え?みんなやったりする?
あんまりきいたことないけど。え?え?
オエってなって、ウグってなって、それから先は未体験ゾーン。

「ね!頑張りましょう!!ね!」
「が、がんばります」

ジーザス。
だが、看護婦さんの顔は光輝いていた。
その輝きだけが私の救いだった。

前回同様、ゲル状の喉麻酔薬を口の奥にため、
時間が経過するとごくんと飲み干す。
相棒の点滴ポールに寄り添い、手術室の中に入る。
熟練の医師と若い研修医。
研修医の実験台になることは火を見るよりも明らかだった。
研修医にやってもらうのは、眠くなる薬をやっている人に限るっていう
わけにはいかないでしょうか。
喉まで出かかったが、喉の麻酔が効いているからか
言葉として表にでることはなかった。

手術台に横になり、内視鏡用のマウスピースを咥えさせられた。
若い研修医が名前を言った。どこの誰でもよかった。

「それでははじめます」

あまりの恐ろしさに全身がかたく緊張した。

「力を抜いてくださいね。大丈夫ですよ」

看護婦さんはどこまでもやさしかった。
しかし歯を食いしばることもできず、どう耐えていいのかわからなかった。

「そこで水いれて。そうそう。次、空気ね。いないねぇ。もう少し奥いこう」

空気に耐えられず、何度もヒキガエルのような音が口から漏れ出る。
痛みで涙がこぼれた。痛いと人は泣くのだ。

「ちょっと空気我慢してください」

これ以上、我慢せねばならないとは。
たった5切れの小さなシメサバを食べたばかりに。
く、くやしいぃ。

「うーん、いない、いない、、、あっ!いたっ!」

ほら、いたじゃないか。やっぱり手術してもらってよかった。
熟練の医師と研修医の「そこ掴んで」「水流して」の掛け合いはしばらく続き、私の涙も流れ続けていた。

「よし、これで終わり」

体内から、ケーブルが引き抜かれた。
疲れた。本当に疲れた。よかった。本当によかった。

あまりに疲れたので、看護婦さんに写真を撮ってもらった。
虫とのツーショット。

この経験が、人の笑いとなってくれればいい。
そう願うばかりである。

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(笑顔に無理がある。こんなときだからVサインだ。)

また胃を噛まれてたの。

実は内緒にしていましたが、今年の2月。
またしても、虫に胃をかまれてました。

はじめてのアニサキス体験は2015年の6月頃。
(初回体験記はこちら
ありゃ、ひどいもんだった。

今年は2018年2月11日。そう、唐さんのお誕生日。
私は胃を虫に噛まれたまま、お誕生日会に出席していたのです。
生汗と脂汗をひたかくし、お食事までいただいていたのです。
きっと唐さんにもバレてはいまい。ふふふ。

前日は、いきつけの魚屋さんで久しぶりのシメサバ!
アニサキスにやられて以来あんまり寿司屋に行くこともなく
(なんか美味しく食べられなくなったから)
信頼のおける魚屋さんのシメサバを買ってきて、
白米をバクつき、笑顔でご馳走様をした
夜中の3時。

「うぅ、痛い。いたたた、食べ過ぎたか、、、」

烈しい痛みに襲われ、目を覚ますわたし。
この痛みは、どこかで経験が、、、いや、、まさか
単なる食べ過ぎだ。だが、痛い。痛すぎる。
しかし、明日は唐さんの誕生日会。

絶対に行きたい!!!

出発の直前まで布団の上でのたうちまわってましたが、
この痛みならばいける、、、と高円寺へGO。
「この短期間にまたアニサキスはなかろう、、」
そうひとりごちて、
たまに襲ってくる激痛に顔を歪めながら、アトリエへ到着。

人間、本番になってしまえば、
痛みなぞどうにでもなるのです。
最高のパフォーマンスこそできないとはいえ、
パフォーマンスはできるのです。

楽しく幸せなお誕生日会を過ごさせて頂き、
帰路に着いた途端、痛みはマックス。

「救急外来に行こう」

そう決意して、辿り着いたところは横浜市民病院。
そりゃ、混んでるよね。
ひたすら待たされ続け、続けに続け、
待合室では、人目も気にせず完全にのびている私。
病院到着から3時間後。
灰になりかけはじめたころ診察の声がかかる。

「今日はどうされました?」
「どうも過去の経験からアニサキスのような痛みが深夜から続いているのです」
「そうですか、、レントゲン撮ってみましょう」
パシャ。

30分後。

「どうやら、アニサキスのようです」
「やはりですか」
「でも、のぞいてみないとアニサキスがいるかどうかわかりません。
やってみますか?内視鏡」
「ぅぅ、、やりましょう」
「じゃ、内視鏡の先生に確認するので待っててください」

点滴を雑に打たれ、刺された箇所が紫にかわってくる。

30分後。名が呼ばれた。

「手術の準備に1時間半かかりますが、やりますか」

1時間半か・・・。
もう、帰れって意味なんじゃないだろうか。
点滴ポールにしがみつきながら痛みに耐え、さらに1時間半か。
だが、前回は3日間苦しんだ。そんなの絶対イヤ。

「やります」

しかし、そう言った直後。ふと痛みが遠のく。
まさかとれたんじゃ!

「あ、痛みが少しとれました」
「え?じゃ、やります?とれたのにやっても、、、」
「やります。居てもいなくてもいいからやります。」

虫は力尽きて、己からとれることもある。
だが、そんなの誰が信用できよう。

かくしてわたしは1時間半に挑戦することとなった。

(つづく)

丸山正吾くんのブログに震えた。

いまさらと言われるかもしれないけど、
丸山正吾くんのブログを読んで感動。
『あれからのジョン・シルバー』での彼の役が
いかに超ド級にハードだったかをイラストを交えて紹介しています。
私は次の文章に彼の真髄を確信。


「僕は思うのですが、演出家は役者がそれをできるかどうかとかは考えないほうがいいです、たぶん。

やれ!といえば役者はやりますから、なんとしてもやりますから。」


彼ができないと言ったことは確かに、ない。
できるまでやる。なんの恩着せがましさもなく。
彼の凄まじいまでの身の捧げっぷりに観客だけでなく、
舞台を共にしている我々までも感動してしまうのだ。

彼は今日も今日とてキリストばりの身の捧げっぷりを舞台でみせているだろう。

丸山正吾ブログ
「人形の家初日の夜に、何故か『あれからのジョン・シルバー』を振り返る」


arekara_maruyama.jpg
(photo by Yukisuke Fushimi)

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Author:痩身剛腕
劇団唐ゼミ☆ 役者

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劇団唐ゼミ☆公演、次回は冬!

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